GRIND (グラインド)

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Event report
"NEIGHBORHOOD in MOSCOW"

滝沢伸介や藤原ヒロシも来場!
<ネイバーフッド>がモスクワにて
ポップアップストアを開催

ART EVENT FASHION INTERVIEW MAGAZINE STORE 2017.11.13

日本発、世界行き。ワールドフェイマスなブランドとなった
<ネイバーフッド>が、モスクワのセレクトシ ョップ「BELIEF」で
初のポップアップストアを開催。それを記念して、
デザイナーの滝沢伸介と、藤原ヒロシがモスクワを訪れた。

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(右)
HIROSHI FUJIWARA
ファッションデザイナー、ミュージシャン、大学教授など多技に渡って活躍。fragment design主宰。東京カルチャーのアイコン。

 

(左)
SHINSUKE TAKIZAWA
モーターサイクルやカーカルチャー、ミリタリー、植物などライフスタイルをデザインに落とし込む東京発のブランドNEIGHBORHOODデザイナー。

 

(中)
ARSEN MARKARYAN
モスクワのセレクトショップ「BELIEF」オーナー兼バイヤー。ヒマラヤのトレッキングアドバイザーを経て、2011年に同ショップをスタート。

 

 

キーマン3人が語る
それぞれのモスクワ観
そして今回のポップアップについて

 ソビエト連邦からロシアへ。 赤が多く目立った国旗が、3色へと変わってから、視野の広がった若者たちの生き方は日に日に変化を遂げているようだ。首都のモスクワでは、お洒落なレストランやカフェ、外国ブランドの路面店などが多く見られるようになり、人々のファッショ ンに対する楽しみ方も自由になってきている。そんな変化を遂げるモスクワで、2011年にセレクトショップ「BELIEF」はスタートした。オーナーのアーセン・マルカリヤンは、日本ブランドを探求し、自ら足を運び商品を買い付ける敏腕バイヤー。店の空間演出や、取り扱うブランドを通じて、モスクワの人々へ新しい価値観を伝え続けている。
 その「BELIEF」にて、オープン当時から深い交流を持つブランド<ネイバーフッド>の2017AWコレクションの立ち上がりを記念してポップアップイベントを開催。ブランドの世界観を伝えるために、店内にはデザイナーの滝沢伸介が所有するアートを中心とした私物コレクションをはじめ、<ネイバーフッド>と<フラグメントデザイン>と「BELIEF」によるモスクワ限定トリプルコラボレーションアイテムが制作・販売された。また同ブランドとも交流の深い写真家、鈴木嘉樹による写真展「UNION」も同時に開催。このイベント開催を記念して、日本よりデザイナーの滝沢氏を始めとした<ネイバーフッド>クルー、 鈴木嘉樹、そして藤原ヒロシがモスクワを訪れた。
 初のモスクワ訪問となった滝沢氏にとって、実際に足を踏み入れてみたモスクワはどんな印象だったのだろうか?「6年前に「BELIEF」を紹介してもらったんですが、当時はロシアの人たちが自分たちに興味があるということに対して、逆にこちらが興味がありました。個人的にはロシアのミリタリーのエクイップメントが好きだったり、プロバガンダのポスターなどソビエト連邦時代のことには前々から興味があったんですが、今の街の感じはまったく想像がつかな かったですね。イベントに来ている人たちを見て、少しモスクワのシーンを垣間見た感じがします。皆ファッションに対して前向きで、スタイルを持っている。年齢に関係なく、自分のライフスタイルに僕たちの服を上手くミックスして着ているのを見て嬉しくなりました。アーセンが数年かけてやってきたことが、今の皆のスタイルになっているのかなと思います」(滝沢伸介)。
  「BELIEF」オーナーのアーセン氏が、モスクワで店を運営していくにあたり、オープン当初から思い描いてきたことが、実を結び実現してきているようだ。「服だけに注目をして、ただ売るだけということに興味がないんです。私自身が、良い服に出会うとブランドのデザイナーがどんな人であるのか知りたくなるし、きっと同じことを店へ来るオーディエンスも感じているはず。ブランドをもっと知ってもらえるよう、店を通じてブランドとお客を繋げる何かできないかと思い企画を考えたんです」(アーセン)。モスクワにはファッションスタイルを提案するような雑誌やメディアが少ないことから、アーセン氏が根気強く提案してきたことが、少しつづ人々のライフスタイルに溶け込み始めている。
 滝沢氏の長年の友人でもあり、アーセン氏がモスクワへ招待したかった人物が藤原ヒロシだった。1980年代にはすでにモスクワを訪れたことがあるという藤原氏は、今回でモスクワは4回目の訪問となるそうで、訪れる度に街の変化を感じているそうだ。「エリック・クラプトンのライヴや、<ステューシー>のオープニングパーティで来たんですが、何かきっかけがないと来ないところですね。ロシアに対しては未知のことが多いからか、日本にはもう残っていないような共産主義に対するファンタジーが僕にはあるんです。8年前に来たときは、僕は大きめなカメラを持っていたんですが、街を歩いていてカメラを向けると撮らないでくれと言われることも多かったんですよ。だけど今回来て思ったことは、アメリカぽくなってきたなということ。人々が凄く素直に外からの情報を受け入れていることを感じることができました」(藤原ヒロシ)。藤原氏がイベントへ顔を出すと、 まだシャイなモスクワの若者たちは、礼儀正しく氏に接近。サインをもらい嬉しそうにしている姿が印象的だった。
 「BELIEF」という店が、モスクワの人々に与えている影響。人々のライフスタイルとリンクして、ひとつの流れができ始めているような感じがした。環境は異なれど、共感できる価値観というものは、国や人種を越えて変わらないようだ。

 

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大盛況だったレセプションパーティ。ファッションに興味のある人々が訪れ、各々がブランドの服を個性的に着こなす姿が印象的だった。

 

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ポスターや広告があまり観られないモスクワの街に張られたイベントのポスター。

 

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写真家、鈴木嘉樹の写真展「UNION」も同時開催。また同氏がプロデュースするブランド「PEANUTS&CO」のジュエリーも展示。

 

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「NEIGHBORHOOD × fragment design × BELIEF」のコラボレーションパーカーやTシャツ、ミリタリーハットなど、イベント開催を記念して制作・販売されたモスクワ限定アイテム。

 

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ブランドの深い部分を伝えるために、滝沢氏の私物コレクションを展示。他にも私物のデニムパンツのアーカイブなども多数展示をした。

 

 

 

PHOTO_YOSHIKI SUZUKI、LEONID SOROKIN
TEXT_KANA YOSHIOKA