GRIND (グラインド)

serch
david

John Dove and Molly White
”SENSIBILITY AND WONDER”

ヴィヴィアンやマルコムのさらに源流
ストリート/パンクファッションは
ここから始まった。

ART EVENT FASHION 2017.08.03

日夜いろんなことがあって、パンク回顧展「71-84」が開催されていたのもすごく昔に感じるが(まだ2ヶ月しか経っていないのか!)、東京ではあれからずっと”あの時代”のリバイバルが続いている気がする。そう、また面白そうなエキシビションがスタートするのだ。シルクスクリーン技術をファッションに取り入れた先駆者として、ヴィヴィアン・ウエストウッドやマルコム・マクラーレンにも影響を与えた伝説のアートユニット、ジョン・ドーヴ&モーリー・ホワイトのアートエキシビションが8月25日(金)から渋谷のDIESEL ART GALLERYで開催される。ストリートファッションやパンクムーブメントの源流を体験できる貴重な機会、8月26日には本人たちも来場しサイン会も予定されているのでお見逃しなく。

「Tシャツは資本主義の現代世界の産物、そこから生まれた社会主義革命の一つなのです。それは普遍的な言語の一部であり、ポップアートのポスターよりもパーソナルで、音楽よりも痛烈な表現だったのです」
(ジョン・ドーヴ & モーリー•ホワイト 2011)

 いいですね〜。こういう熱を持った言葉を見ると、連日暑いから毎日Tシャツばかり着てる小生にとっては最強の理論武装になるわけで。
 ストリートファッションにとってTシャツとは最も重要な要素であり、それは安価に、そして手っ取り早く自分の主義主張メッセージを発信できるからである。しかも自分の身体を使って。今となっては当たり前なそんな手法を世に広めたのがジョン・ドーヴとモーリー・ホワイトの2人組なのだ。彼らがロンドンのパディントンに構えたアトリエ「チッペンハムハウススタジオ」で”WONDER WORKSHOP”名義でフルグラフィックのプリントTシャツを製作し始めたのが1968年。当時の「チッペンハムハウススタジオ」には詩人、作家、ペインター、映像作家、彫刻家、デザイナーなどが集まり日夜実験的な試みが行われていたという。その後1970年になると、ジョンとモーリーが作ったTシャツは430 Kings Roadにあったショップ「Paradise Garage」で取り扱われ、そこに集っていたヴィヴィアン・ウエストウッド、マルコム・マクラーレン、シド・ヴィシャスを介して一気に拡散されていくこととなる。さらには海を越え、同時期にニューヨークで活躍していたイギー・ポップ率いるザ・ストゥージズやルー・リードのヴェルヴェット・アンダーグラウンドらと相互に刺激し合い、巨大ムーブメントとなった”パンク”の核を形成していったのだ。
 以上、彼らの偉大さを少しはお分り頂けただろうか。今となっては当たり前に思える色々な事柄も、最初は誰かが苦心して始めたものなのだ。カルチャーを愛する者にとって、オリジナルに敬意を払うことは絶対に忘れてはいけないことだと思う。

BOWIE TV. (Poster)_triming

Flyer -Iggy

Bowie Face No 1

BREASTS BIG T and steel hanger

SID TV Foiled (Poster)_triming

Leopard Blk & Flo Pink

77UP colour

 

 

John Dove & Molly White

blackanwhite_profile

1964年にイギリス、ノーウィッチ出身のJohn Dove(ジョン・ドーヴ)(1943-)とテキスタイルデザイナーのMolly White(モーリー・ホワイト)(1944-)がロンドンで結成したアートユニット。PUNK MOVEMENTの提唱者といわれるVivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)とMalcolm McLaren(マルコム・マクラーレン)に影響を与えた人物としても知られる。1969年に“WONDER WORKSHOP”名義でフルグラフィックのTシャツやジャケットを製作、当時Worlds Endにあった「Paradise Garage」(London)、Greenwich Villageの「Ians」(New York)などで作品を販売。この活動により、グラフィックTシャツがファッションアイテムとして認知され、ロンドンを中心に世界中で流行する。1976年にショップ「KITSCH-22」を開店、 カルトブランド「MODZART」を展開。これらの作品は、当時Iggy Pop(イギー・ ポップ)、Mark Bolan(マーク・ボラン)、Mick Jagger(ミック・ジャガー)、Lou Reed (ルー・リード)、Sid Vicious(シド・ヴィシャス)、Paul McCartney(ポール・ マッカートニー)など70年代を象徴する様々なアーティストがパフォーマンスなどで個人的に着用し、現在はVictoria and Albert Museum(U.K)、TextielMuseum(Netherlands)をはじめ各国の美術館やギャラリーに展示収蔵されている。2009年よりPAUL STOLPER GALLERY(London)をエージェントに迎え、ドローイング、コラージュの他、60-70年代にTシャツのグラフィックとして使用していたアートワークをヴィンテージのTシャツをリサイクルして制作した特殊紙の上にプリントした作品群を多数発表。作品にはDamien Hirst(ダミアン・ハースト)を初め、ロンドンの現代アーティストにもコレクションされている。過去に製作したファッションアイテムを作品としてリプロダクションしており、近年では2013年にコム・デ・ギャルソンのトレーディングミュージアムにてLewis Leathersと共にIggy Popが70年代に着用したジャケットや、Paul McCartneyが73年に着たStrawberry JacketをNOAVENUE PROJECTと共に復刻している。

http://www.johndove-mollywhite.co.uk/
http://wonderworkshop.co.uk/

 

 

TEXT_Yohsuke Watanabe

INFORMATION

会期_8月25日(金)〜11月9日(木)
会場_DIESEL ART GALLERY(東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F)
TEL_03-6427-5955
時間_11:30〜21:00
入場料_無料
休館日_不定休
キュレーター_小石祐介(KLEINSTEIN CO., LTD.)kleinstein.com
協力_シャープ株式会社
協賛_NOVESTA JAPAN OFFICE / NOAVENUE
URL_DIESEL