GRIND (グラインド)

serch
_dsc4870

Need Supply Co. × paa INTERVIEW

ニードサプライの基盤を作る
ローカル&ベーシック

EVENT FASHION 2016.11.09

先日、お伝えしたとおり、渋谷・松濤にあるコンセプトショップ『Need Supply Co. TOKYO』が1周年を迎えた。このアニバーサリーにモダンなキャップブランドとしてNYでキャリアをスタートした『paa』のデザイナーであるPeter氏、Al Verik氏も訪れ、今回の周年POP UPを開催。GRIND webでは、ニードサプライのディレクターであるGabriel氏、バイヤーのChris氏と、パウのデザイナーである両名にインタビューを敢行。彼らの扱うアイテムに対する哲学、それを支える徹底したこだわりには“ローカル”や“べーシック”というキーワードが浮かび上がった。

_dsc4912

ニードサプライ (左)バイヤーChris Green (右)クリエイティブディレクターGabriel Ricioppo氏

 

ニューヨークや東京でお店をやる必要がないんです。

 

ー1周年おめでとうございます。Need Supply Co. TOKYOで行われる周年POP UPをとても楽しみにしておりました。こちらは、渋谷の中でも松濤エリアにお店があり、本国(アメリカ)のニードサプライでは、ニューヨークやロサンゼルスでなくリッチモンド(ヴァージニア州の州都)にお店を構えるなど、ローカルに根ざしたスタイルを持っているように感じました。
 

Gabriel(ニードサプライ クリエイティブディレクター)以下G:はい。大きな街でそして大きなマーケットで始める必要性をあまり感じないんです。自分のお店を作る1つの哲学で“ユニークかつ、うまくいく”ことを大切にしています。なのでニューヨークや東京でお店をやる必要がないんです。
 

ー更に熊本にもお店がありますよね?とても素晴らしい街だと思いますが、東京に住んでる僕達からすると少し意外でした。
 

G:なるほど(笑)たしかにそうかもしれないですね。ただ僕達はリッチモンドで、20年もニードサプライというお店を続けてきました。リッチモンドはニューヨークに比べたらとても静かなローカルシティーなんです。実際に熊本に足を運んだときに、そんな自分たちのルーツとも言えるリッチモンドに通じるモノを感じました。お店をやっていて、人々の目もとても肥えているなと。素晴らしい街だと思います。
 

_dsc4918

ベーシックなモノの中でもスペシャルなもの

 

ー続いてセレクトについてですが、ニードサプライでは、ベーシックなモノが多く扱われているように感じます。これは意図的なものでしょうか?
 

G:まず世界中のお店やマーケット、フェアやショールームを回り、ニードサプライを作っています。そこで一番大切にしていることは、取り扱うアイテムの実用性。なにより、実際に着れるということを重要視しています。自分たちの目で実際にアイテムを見て判断できるものしか取り扱いをしません。なので、偏りすぎたコンセプチュアルなものは、取り扱うことが少ないんです。その結果、そのような印象になっているのかと思います。
 
ただいわゆる、「ノーマル」とか「ベーシック」とか、その言葉が独り歩きしないようにも気をつけています。そんなベーシックなモノの中でもスペシャルなもの。そのバランス感覚をモットーにしています。そういう意味では、今回ポップアップを行ったパウはそのモットーにフィットしていますね。
 

paa_f16_slide11

paa 2016A/W

 

ー確かにパウのアイテムは、普遍的なアイテムに素材感やテクスチャーでモダンなアプローチを加えているのが印象的です。また、本国のニードサプライでパウの取扱いがあるように、以前から関わりがあったと思います。きっかけはなんだったんですか?
 

Chris(ニードサプライ バイヤー)以下C:2年前くらいですね。本国のニードサプライでパウの取扱いを始めたんです。パウにとってもブランドとして最初の取引先がニードサプライだったみたいです。
 

Peter(paaデザイナー)以下P:そうですね。最初は帽子のみを展開するブランドだったんですけど…その頃からですね。
 

ー確かに最初は帽子のみを展開している印象でしたけど、今ではアイテム展開が増えていますね。
 

Al(paaデザイナー)以下A:ブランドをスタートした時から、洋服の展開もあるコレクションを作りたかったんですが…
 

P:そうですね。特に出資者がいたわけではないのでお金がなかったのもあります(笑)。
 

A:ただ、他のブランドにも負けない、いいプロダクトを作りたいと考えていたので、2人が好きな”帽子”に集中して展開をしていきました。それからブランドを認知してもらえるようになったので、アパレルを作れるようになったことを、とても嬉しく思っています。
 

_dsc4898

パウ (左)デザイナーAl Verik氏 (右)デザイナーPeter Jurado氏

 

シーズンごとに特別なテーマを設けない

 

ーパウのアイテムもニードサプライに通じるような、ベーシックというキーワードが根底にあるプロダクトだと感じています。ただ一方で、デザイナーのバックボーンを全面に打ち出しているブランドも多くありますが、パウのアイテムにもそのような打ち出しはあるんですか?
 

A:お互いDJをするほど音楽が好きなんです。ですが、パウとしてはその趣向でブランドを色付けをしたいとは思っていません。
 

P:実際、自分たちも色々な洋服を着たり、音楽や映画などのカルチャーから影響を受けるんですが。パウのフィルターを通す=”着続けられるようなもの”だと考えております。
 

A:最初の話に戻るんですが、モノを作っていく中で大切にしていることがあります。もちろん私達もシーズンごとにコレクションを展開していきます。ただ、そこに特別なテーマを設けたりしないんです。偏りすぎたものは、シーズンが終われば着れなくなってしまう。一度着なくなってクローゼットの奥にしまわれてしまったものでも、また時が経って、新鮮な気持ちで着れるようなアイテムを作りたいと思っています。
 

ーそれは素晴らしいですね。最後にお互いの今後のビジョンを教えてください。
 

G:このタイミングは東京の1周年と本国では20周年になる大きな節目になります。ニードサプライでは、ビッグブランドから、小さなブランドまで独自のセレクトを貫いてきました。その節目に新しいブランドであるパウを皆さんに紹介するのはニードサプライらしい試みだと思っております。これからもこのような新しいプロジェクトにどんどん取り組みたいと思っています。あとは新しいお店を作ることを予定しています。
 

A:僕も今回のパーティーのような素敵な時間を、いろいろな人達と共有したいと思っています。そして、東京に来てまた新しいインスピレーションを得ることが出来ました。そのアイディアをアイテムに投影できるように頑張ります。

_dsc4872

ーー
 

東京の最先端である渋谷区に位置しながらも、中心地の喧騒から離れた松濤エリアに存在するNeed Supply Co. TOKYO。
 

中心地とは打って変わる静観な街並みが、都会よりもローカルに目を向けているニードサプライチームの店造りを体現している。
 

また、このPOP UPは10月28日(金)から9日間行われた。最終日となった11月6日(日)には、パウのPOP UPの終了後、FUJI ROCK FESTIVAL 2016にも出演したjan and naomi(janandnaomi.com)がクローズパーティーで幻想的なサウンドを披露。そのサウンドと共に大盛況だった今回の1st Anniversaryは幕を下ろした。
 

l1001957

l1002011

l1002075

l1002094

l1001966

Interview Photo_Daisuke Okabe (horizont) Party Photo_Daniel Silva (Shirokuro.photo)

INFORMATION

【Need Supply Co. Tokyo × paa POP UP】

DATE_2016/10/28 fri – 2016/11/6 sun
TIME:12:00 – 20:00 (Closed on Wednesdays )
PLACE:Need Supply Co. TOKYO(東京都渋谷区松濤1-26-21 2F)
URL:shop.needsupply.jp

POPULAR