GRIND (グラインド)

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starRo
from SOULECTION

アンダーグラウンドからグラミー賞へ
L.A.クラブシーンで活躍する
“スターロー”という日本人

MUSIC 2017.01.06

Charaを客演に迎えたリード曲で話題を呼んだ1stアルバムや、
The Silver Lake Chorusの楽曲をリミックスした「Heavy Star Movin’(starRo Remix)」での
第59回グラミー賞へのノミネートによって、L.A.を拠点に活躍する日本人プロデューサー
starRo(スターロー)に今、大きな注目が集まっている。
日本とアメリカ、ポップとアンダーグラウンド。その溝を埋める彼の音楽を是非ご一聴あれ。

 ”スターロー”と聞けばまず思い浮かべるのはバットマンに登場するヒトデ型の悪役エイリアン。人の顔に張り付いて洗脳し、そいつらを自由自在に操る。だけど今回紹介するスターローは悪役でもないし、人の顔にも張り付かない。その代わり彼の生み出す音楽は、聴く者を洗脳するように魅了して、操るように踊らせるのだ。

 フライング・ロータスを擁する「Low End Theory」と双璧をなし、今やL.A.のビートシーンを牽引する存在となったクルー/レーベル/パーティ「SOULECTION(ソウレクション)」に所属しているスターロー。そんな彼の過去を遡ってみると、1990年代には東京のアンダーグラウンドな音楽シーンに一石を投じた伝説的ストリートクルー”風の人”に所属していたというから驚きだ。そう、スモーガスが中心となりJPC bandやラッパーのWISEを輩出したあのクルーである。人の歴史とはかくも数奇なるものかな。彼の歩んできたそんなキャリアに感慨を覚える好き者も少なくないはず。

 もしまだ彼の音楽に触れたことがないなら、まずはCharaを客演にデビューアルバムのリード曲にして極上のポップソング「カクレンボ」から。メジャーとインディの垣根を超えたこの組み合わせには、リアーナとテーム・インパラ、ソランジュとデイヴ・ロングストレス(ダーティ・プロジェクターズ)、そしてビヨンセとジェイムス・ブレイクのような夢と可能性を感じるのだ。そしてそれはしっかりと身を結んでいる。



 そしてここ最近巷を騒がせていたのが、2月13日に開催される第59回グラミー賞の「最優秀リミックス・レコーディング部門」にスターロがノミネートされたというニュース。彼と同じくL.A.を拠点に活動するコーラスグループ、ザ・シルバーレイク・コーラスの楽曲「Heavy Star Movin’」のリミックスでノミネートされたのだ。グラミー賞と聞くとなんとも縁遠い響きだが、こうして彼の歩んできた道を知ればその成功を応援せずにはいられない。



 

 どうせなら受賞してほしい!
 そしてデビューアルバム『Monday』も買うべし聴くべし。

 
starRo_Monday_cover_H1 コピー
starRo
『Monday』
(TOY’S FACTORY/MIYA TERRACE ¥1,980)


 
TEXT_Yohsuke Watanabe