GRIND (グラインド)

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JEANNETTE LEE
“PRIVATE IMAGE”

ジョン・ライドンのレアショットも。
元PiLメンバーがフォトブックを発売

ART FASHION MUSIC 2017.06.20

パンク回顧展「71-84」を訪れ、改めてUKユースカルチャーの偉大な功績に震えていた今日この頃
追い討ちをかけるように素晴らしい写真集が今話題のアート出版社「IDEA」から発売された。
ポストパンクの始祖、Public Image Ltd.(PiL)のメンバーとしても知られる
ジャネット・リーによって1980年に撮影されたポラロイドで構成された本書には
当時のロンドンのリアルな空気、何よりジョン・ライドンの貴重な姿が収められているのだ。
オリジナルパンクが終焉を迎え、その先へと歩み出した瞬間を目撃せよ。

UKカルチャーの歴史は一夜にしてならず
本書を読むことで見えてくる
偉大なヒューマンツリー

 1970年代のロンドンで少女時代を過ごしたジャネット・リーは、ある日のナイトクラブでDJドン・レッツと出合ったことから、彼がキングス・ロードで経営していたショップ「Acme Attractions」で働くようになったという。それを契機に当時隆盛を極めていたパンクシーンに身を置き、セックス・ピストルズ解散後新たなプロジェクトを画策していたジョン・ライドンによってPiLのマネージャーに抜擢、彼女はその後同バンドのメンバーとなっていく。そんなジャネットが1980年当時ロンドンで生活と仕事を共にした仲間たちを撮りためていたポラロイドを一冊のまとめたのがこの『PRIVATE IMAGE』なのだ。”PUBLIC”に対しての”PRIVATE”。その言葉通り本書にはオフィスでくつろぐジョン・ライドンや、キース・レヴィン、ドン、シーラ・ロック、ジュディー・ナイロン、プラクシ・ロカテッリ、そしてガールズパンクバンド「Pearl Harbour」のメンバーなど錚々たる面々のこれまでに見たことのない素顔が溢れている。もちろんジャネット本人も登場。
 PiLでの活動の後、ジェフ・トラヴィスと共に今も続く名門レコードレーベル「Rough Trade」運営に携わるようになったジャネット。なんでも今回発表したポラロイドの多くはオフィスの奥深くにしまい込まれていたらしく、それを見つけたのはジャネット本人ではなく彼女がマネージメントを担当していたバンド「Pulp」のジャーヴィス・コッカーだったのだとか。なんとも素敵なストーリーではないだろうか。連綿と続くUKカルチャーの歴史の奥深さを感じさせてくれるエピソードだ。そんな縁もあって本書に序文まで寄せているジャーヴィス。その内容が素晴らしかったので、この記事も彼の言葉で締めたいと思う。

『写真を見ると、皆が共に暮らし、働き、何かを追い求め試みていることが分かる。
どこまでが遊びでどこからが仕事なのか、わかる人はいるだろうか?
そこに違いはあるのか?閉ざされた扉の向こうに何日も休むことなく居続け、
全くルールに囚われずに新しい社会を創ろうとしている試みを見るがよい。
近所の店に出かけるのにも、Warner Bros. Records の事務所に
打ち合わせに行くのにも同じ装いをする彼らを』 ーージャーヴィス・コッカー

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判型_クロス製本仕様ハードカバー、128ページ、245x160mm
著_ジャーヴィス・コッカー
エディション_500 部
価格_¥8,000

 

 

TEXT_Yohsuke Watanabe

INFORMATION

URL_IDEA (www.ideanow.online)
※東京では代官山蔦屋書店やBookmarc Tokyoなどで発売中。

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