GRIND (グラインド)

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Interview with JOE FOTI
"THE ADVENTURES FROM BEAVER CREEK pt.3"

スペシャルムービーも必見!
“スカル”をアートにする男
ジョー・フォティに話を聞いてきた

ART EVENT FASHION INTERVIEW MAGAZINE STORE 2017.12.15

ユニークかつチャーミングなスカルモチーフのアートピースや
<クロムハーツ>のプロデュースによる「FOTI by CHROME HEARTS」の
デザインなど、多岐に渡る活躍で知られるアーティスト、
ジョー・フォティが11月、自身のエキシビションのために来日を果たした。
GRINDでは通常のインタビューに加え、スペシャルムービも制作したので
氏の人となりや当日の会場の雰囲気などをリアルに感じ取ってみてほしい。

 

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同じフォーマットの枠内に表現された作品が多数展示された会場内。どれも、フォティの幼少期にまつわるストーリーが作品に散りばめられている。

 

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今回のエキシビションでのメインビジュアルとして使用された象徴的な作品。列車で故郷を後にする様子が、パート3のテーマを表している。

 

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モンスターアートの最新作。フォティ独自の世界観が表現されている。

 

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インタビュー中でもフォティによるコメントを記載した、幼少期の思い出を表現した作品。

 

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「FOTI by CHROME HEARTS」のジュエリーたち。12種類のユニークなキャラクターによるジュエリーのほかにも、ウェアなど多数展開している。

 

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モンスターアートも、会場内で展示されていた。

 

Interview with JOE FOTI

“怖いスカルは作りたくない
人々を驚かせたり楽しませたい”

 

 

 

 

 

 去る今年11月に、クロムハーツ ギンザで行われたジョー・フォティのアートエキシビション。フォティが育ったアメリカ・テネシー州の小さな町、ブリストルでの思い出をテーマにしたこのエキシビションは、3部構成で、今回が最終章となった。会場内、展示された作品にはフォティの作風であるユニークなスカルがいたるところに点在し、彼ならではの唯一無二なアート展であることが見てとれた。このアート展をフォティがなぜ、3部構成にし、そして作品をどう表現しているのか。

 

ーー今回のアート展では、どういう思いで作品作りをしていきましたか?

 

フォティ(以下F):パート1(2013年開催)では、ブリストルの歴史について。パート2では子どもの頃の思い出を。今回のパート3では、大人になって町を去りもっと広い世界を見に行く時のことをテーマにしているんだ。アートエキシビションをやろうと思ってから、自分が育ったブリストルのことをテーマにしようと決心した。作品を作る前に実際に故郷に帰ってみると、子どもの頃に過ごした町の風景がだいぶ変わっていてね。記憶に残っている風景や、変わってしまった現実、昔の資料を基にした町の歴史をリンクさせて、作品に落とし込んでいったよ。1回の展示では、それがすべて表現できないと思ったんだ。だから3部構成にしたんだよ。

 

ーー実際に作品にしてみてどうでしたか?

 

F::すべての作品に対して長いストーリーがあるものに仕上がったよ。僕の思い出を丁寧に表現したからね。ブリストルは小さな町ではあったけれど、古き良いアメリカの美しさがあって、友達もたくさんいたからね。例えば、この作品(写真4)は、友達と遊んでいた時の思い出なんだ。毎日のように暗くなるまで外で遊んでいたね。テネシー州には、どこの家も大きな庭があるんだ。勝手に他人の庭に侵入して遊んだりしているんだけど、その家に住んでいる老人が農具を持って『出てけ!』って言いながら追いかけられた時の思い出を表現してみたんだ。

 

ーー逃げている恐竜やスカルが、フォティさんやあなたの友達を表しているんですか?

 

F:特別に誰かということで意識はしていないんだけどね。追いかけられていた誰かさ。

 

ーーあなたの作品には、どうしてスカルが多用されているんですか?

 

F:スカルモチーフはスターやハートくらい誰でも知っているモチーフのひとつ。肌を取りされば人間みんながスカルを持っているからね。「FOTI by CHROME HEARTS」でもスカルモチーフのプロダクトが多いんだけど、リチャード(クロムハーツ創始者)は、スカルが元々あまり好きではないみたいなんだ。だけど、僕の作るスカルはセンスとユーモアがあるから大丈夫って言ってくれてね。怖いやつは作らないからさ。スカルは12種類のキャラクターがあるんだけど、見る人はそれぞれのスカルに、自分との共通点を見つけるんだ。その人の個性に似た部分を、僕のスカルに投影しているような感覚だろうね。例えば「ジャービス」という名前の尻尾の長いスカルは、モデルのような美人さんたちが好きって選ぶんだ。

 

ーー1998年から2003年まで日本に住んでいたこともあるようですが、日本での生活が作品作りに何か影響を与えましたか?

 

F:我慢するっていうことかな。アメリカはちょっと自由すぎるって思う時もあるからね。日本人の仕事に対して全力で取り組む姿勢や、人々の親切さ、それによって僕はいつも助けられているよ。日本にいるとすごく優しい気持ちになる。年のせいかもしれないけれど、最近は泣きやすくなっていて、テレビとかでも泣いてしまうくらい。日本人のサービス精神は、すごく僕の感情を揺さぶるようなインスピレーションを覚えるよ。

 

 

 スカルというと通常どうしても死のイメージや恐怖感を覚えるが、フォティの手がけるスカルはそんなネガティブ感は一切ない。むしろ人間味溢れる性格のフォティならではのユーモアが散りばめられた作品たち。この展覧会は、すでに雑誌発売時には終了してしまっているが、インタビューやレセプション当日の会場の様子はスペシャルムービーで是非チェックしてほしい。

 

 

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Profile_JOE FOTI

ジョー・フォティ。1962年ニューヨーク州クィーンズ生まれ。幼少期をテネシー州ブリストルで過ごす。1990年から<クロムハーツ>のアート担当 科学主任に就任し、2003年から「FOTI by CHROME HEARTS」を製作する。

 

 

 

MOVIE_Ryoji Kamiyama
PHOTO_YUKO SAITO(horizont)
INTERVIEW&TEXT_Takayasu Yamada