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GRIND WORLD NEWS-New York-

秋の夜長に聴きたい叙情的ニューヨークジャズ

ART 2016.11.17

次なるマイルス・デイヴィスと噂のイスラエル人トランペッター

 

無造作ヘアにヒゲ、タトゥーという“バッド・アス”なルックスが異彩を放つアヴィシャイ・コーエン。
 

天才トランペッターとして人気が高く、2月に発表された「Into the Silence」はガーディアン紙が選ぶ今年のベストジャズアルバムにランクイン。父の最期への想いを込めたアルバムは、悲哀に満ちたトランペットの音が秀逸なほか、ピアノとドラムの前衛的な旋律はジャズに親しみのない人も衝撃を受けるはずだ。
 

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Avishai Cohen『Into The Silence』(2016年)

 

“ イスラエル唯一のトランペッター” として10歳からオーケストラのコンサートに出ていたアヴィシャイ。「クラシックを学んでいたときは、ミスをするのが怖かった。でも、ジャズはそんなミスこそが糧になるのが楽しいんだ」。その後、バークリー音楽大学入学を機にアメリカへ。ニューヨークの名門ク ラブ「スモールズ」などで実力をつけ、世紀のライジングスターとして注目を浴びる存在に。
 

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マーク・ターナー、オメル・アヴィタル、「ミンガス・ビッグ・バンド」といった重鎮とプレイしてきたアヴィシャイ・コーエン。現在、自身が率いるカルテットのほか、サックスプレイヤーである兄のユヴァルと 姉のアナットとともに、「スリー・コーエンズ」としても活動。昨年出したアルバム「Dark Nights」(Anzic Records)に続き、2月に発表された「Into the Silence」(ECM)も世界各地で大反響を呼んだ。

 

現在38歳、まさに脂の乗った彼の創造的でソウルフルな演奏スタイルは、かのマイルス・デイヴィスを彷彿とさせる。「マイルス・デイヴィスは何百回と聴いたアルバムでも毎回新鮮で、必ず驚かされる。あのピュアでクリアな音は、永遠の憧れ」。イスラエル勢の活躍が目覚ましいニューヨークのジャズシーンが、今後も見逃せない。
 
Photo_CATERINA DI PERRI Text_YUMI KOMATSU

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