GRIND (グラインド)

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Dr. Martens TATOO Collection

ブーツというキャンバスに表現する
タトゥカルチャーの伝統

ART EVENT FASHION 2018.08.09

今回ドクターマーチンは国内外で活躍する3人のタトゥアーティストとタッグを組み、3型の8ホールブーツを発売した。その発売を記念したイベントを7/19にドクターマーチン青山店にて開催。ブーツに即興で施すライブペインティングやDJブースなど盛りだくさんの内容で、大盛況に終わった。アートピースへと昇華した8ホールブーツの製作背景やアート製作へのこだわりについての3人へのインタビューとともに、イベントの模様を写真でお届けする。

 

ーまずは簡単な自己紹介をお願いします。
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Grez(以下G):俺の名前はグレズ。ニューヨーク出身で、18年間タトゥに携わってるよ。
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OT(以下O):OTです。埼玉出身で、東京をベースに活動してます。タトゥ歴は11年です。
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Chris(以下C):名前はクリス。イングランド出身で、11年タトゥをしてます。

 

ー今回のコラボレーションのきっかけを教えてください。

G:ドクターマーチンは俺が若い時に欲しかったブランドだったんだ。要するに、ドクターマーチンというカンパニーは俺が過ごしてきた人生の一部なんだよ。だから人生の大半を一緒に過ごしてきたブランドとコラボできて嬉しいよ。自分の作品がこうやって目に見えるってこともハッピーだよね。幼少期にメタルを聴き始めたことも影響している。11歳頃かな。メタリカとかスレイヤーとかね。でも、やがて自分自身を音楽的な意味で表現するのはパンクとかハードコアだってなったんだ。そこからマーチンはファッションカルチャーに入り込んで行っただろ?パンクとハードコアは俺にとってより積極的で近い存在だったんだ。もちろんメタルも好きだけど、パンクとハードコアはより強いつながりがあるんだ。よりリアルに近いんだよ、俺にとってはね。

 

O:ドクターマーチンとコラボするきっかけは、ドクターマーチンジャパンからバースデー企画で、ブーツに何かできないか?っていう話を最初頂いて。そこからいろいろ相談した上でブーツに直接タトゥーを彫る技法を取ろうってなったんですよ。その作品をUKの人たちに見てもらって、何かプロダクトを作らないかって話を頂いたのが最初ですね。

 

C:僕が思うにドクターマーチンは自分の人生の一部。例えば学校やファッションシーンとかね。それに人生で聞いてきたパンクバンドのアーティストたちはみんなマーチンを履いていたんだ。だから僕にとっては、サブカルチャーとドクターマーチンの間にはいつも強いコネクションがあるんだよ。スキンズやパンクがシーンの中で成長していったようにね。だからその2つの間に僕が入るのは至って自然なことで、だからこのコラボレーションをやったんだよ。

 

ーブーツというキャンパスの上で自分の作品を表現する時に、大切にしたことはどんなことでしょうか?

 

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G:個性が現れるようにしたことかな。例えば、俺はタトゥのイメージを得る時に、自分自身が楽しんで描いた絵を見るようにしているんだ。リラックスして描いているからそこからタトゥに転換させるのが自分のパーソナルな部分を反映させるベストな方法だと思うんだ。

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O:僕はタトゥコレクションっていうお話を頂いたので、僕がやっている日本の和彫スタイルを出していく、ブーツが刺青を纏っているようにしたかった。まず日本のバックグラウンド的なところを切り取って表現することを大事にしました。あとパーソナルな部分を出すのも大事なので、僕がいつも描いている絵を落とし込んだところですね。今回はプリントだったので、いつも和紙に描いている墨絵だとプリントにしたら良くないのかなって思って、ドットワークにしました。ベースのカラーをグレーにしたのは、僕の中でドクターマーチンの良さを消したくないって思いがあったので、本当は黒に黒でプリントするという話だったんですけど、あまりにも見えなさすぎて、ライトなグレーにしました。ドクターマーチンの魅力を消さないって意味で。そういうところは気をつけましたね。ステッチも本当は黄色だったんですけど、シックにしたかったから黒にしました。

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C:これは僕のシグネチャースタイルで、アメリカン90sのトラディショナルなオールドスクール感を全面に出しました。まずブーツのカラーを黒色に保ちたかったんだ。だからデザインピースがそれぞれのセクションでちゃんと黒色に見えるようにデザインしたよ。あと、紙に描いた絵を切ってブラックシートに貼っていくっていうアート技法からアイディアを得て、それをブーツに反映させたよ。

 

ーGrezさんとChrisさんは、日本の旅行を経て日本の入れ墨に興味を持ったんですよね?どんな場所に行って、どういったインスピレーションをそこから受けたんですか?

 

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G:14年前、2週間大阪にタトゥをしに来たことがあるんだ。日本の文化に身を置いてたくさんの日本のタトゥを見たけど、多くの違いがあって考えることがあった。自分がタトゥーやる時との違いとか、もちろん類似点もね。スケールが違うんだ。大きい作品に対して力を注ぐ量や、そこに対してのヴィジョン、決意とか。1つのキャンバスに対して膨大な量のハードワークも。そういうことがすごく刺激的だったんだ。アメリカ人はそういった事に対してはあんまりというか、ショックをうけたよ。体全部を使って1つのヴィジョンを持ちながら墨を入れていく決意とかさ。だから、本屋に行った時に膨大な量の本を買ったよ。スーツケースがパンパンになるくらい笑。日本語がわからなかったし何時間もその本屋にいたよ。あの旅は間違いなく俺のタトゥへの価値観に影響を与えた。絵を描く前に普段は現実なものを最初に見てから描きはじめるんだけど、たまにその現実のイメージを崩すのが難しことがあるんだ。そういったときに違う側面を見るようにする。日本で買った本を見てみたり、東と西のアメリカ文化の違い的な所を見てみたりね。

 

C:日本には何回も来ているんだけど、その中でも日光に旅行をした時が一番衝撃をマインドに受けたかな。お寺とか三匹の猿とかね。すべてのことが日本の伝統的な入れ墨に関係していると感じたんだ。それらのことが、すごい刺激的でインスピレーションを受けたよ。別のタイミングで日本に3ヶ月間住んでいた時に、住んでいたアパートの下のコンビニで日本のタトゥの雑誌を買ったよ。雷にうたれたみたいに衝撃が走って、これは自分でやってみるべきだって感じたんだ。タトゥアーティストになりたいって強く思ったんだよ。

 

ーOTさんは逆に海外から何かインスピレーションを受けたりしたことはありますか?

 

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O:僕自身ジャパニーズスタイルと言われていることをメディアなどで見る機会が多いんですけど、やっぱりアイディアは全然違いますよね。ここをこうやってくるかみたいな、アイディアのキャパが多いので、構図だったり色だったり すごく衝撃をうけます。ただそれを自分のものに出来るかっていわれたら、まだできなくて。やっぱりどうしてもルールが自分の頭の中にあるんです。僕もどっちかって言うと崩す側の人間なんですけどね。そこに対しての幅は凄いなといつも感じます。僕の場合は絵を描くことを大事にしているんで、画力とか線の流れとかで表現していくしかないなって。元々自分の中にある入れ墨のイメージやルールは頭の中では消えないと思うし崩しちゃいけないと思うから、その考えから一歩外に出るには画力とか構図が大事だと思っています。例えば、虎を描くんだったらどれだけ生きた虎を描くとか。それはリアルって意味ではないです。ウッドブロックプリントのこのあり得ない体の向きとかそういった力強さとかっていうところからも凄く影響を受けてますよね。

 

ー普段ドクターマーチンのブーツはどんな時に履くんですか?

 

G:コンディションによりけりかな。もし履きたかったら結婚式に履いていってもいいんだよ。気分を高めてくれるんだったらいつでも履いていいんだ。それがドクターマーチンのいいところだね。でも一番いいところは何回も履く機会があるってところだよ。仕事に履いていったり、休みの日に履いていったりね。黒のマーチンなんて持っていたら本当にいろいろ履く機会があるよね。結婚式でも履ける。すごく多目的なんだよドクターマーチンって。

 

O:俺結婚式はドクターマーチンでしたね。僕の場合昔はどこへ行くのにも履いていたんですよ、スニーカーばりに。ただ今はファッションもすごくカジュアルになってきたから、ドクターマーチンは確立した服装みたいになっていますね。なかなか普段では履かないんですけど、それこそウエディングの時は必ずマーチンを履いているし、そういう特別なときに履くことは多いですね。

 

C:俺もみんなと同じ感じ。いつでも履けるよね。僕がまだ学校に行っていたときもマーチンを履いていたし。あと大学生だったときに友達と建築の仕事みたいのをしていた時があったんだけど、そのときもドクターマーチン履いていたね。その時履いていたやつは、つま先に鉄板のようなものが入っていて安全で快適だったのを良く覚えているよ。

 

ータトゥって何か宗教的な理由だったりとか身体装飾としての意味だったりとか、自分を表現するための手段だったりとか、さまざまな意味があると思うのですが、そういったタトゥ文化はこれからどういった変遷をなすと思いますか?

 

G:タフな質問だな笑。目まぐるしい勢いで変化していっているよ。今タトゥ文化は受け入れられつつあると思うね。だけど嫌いな人も多くなってきている気もする。例えばだけど、ニューヨークではタトゥに見えないタトゥだったりとか、見えない位置に入れる人が増えているんだよ。要するに、実際彼らはタトゥが好きではないんだよね。まるで小さいアクセサリーをしているような感じなんじゃないかな。こういったことも含めて、この先どうなって行くかは分からないんだよ。タトゥは嫌いだけど小さいタトゥは入れたりね。ピンポイントでこれから先どうなるって指摘することは、すごく難しいことなんだ。なぜかっていつでも多方向にそれぞれ成長していっているし、それを俺がヘイトすることはないし、できないよ。このトピックは常に大きくなっていくからね。まあでも僕はブレずにいてほしいかな。

 

O:僕の場合は、タトゥの人口が増えるとか減るとかそういうことはあまり気にしていないです。日本ではこのカルチャー自体がアンダーグラウンドで、この先メジャーになることは絶対無いと思うんですよね。ヨーロッパとかはそうなんですけど、すごい細かい幾何学模様みたいなものをピターっとステンシル貼ってそのまま彫るみたいな。俺はそういうのすごくクラフトワークな感じがしちゃって、そこにアートっていうものはあるのかなっていうのはあって。勿論アート表現の一つではあると思うんですけど。だから僕の場合は全部下絵ももちろん描くには描くんですけど、直接肌に描いてやるフリーハンドっていうスタイルをとってるんですね。これは僕の理想論なんですけど、もう少し本当に芸術とかアートとかっていえるものを作っていけるアーティストが増えていけばなって思っています。例えばインスタグラムっだったりああいうソーシャルネットワークでいろいろなアーティストを見てそのままそれを彫っちゃうとかそういった人って沢山いるんですね。特にアジア諸国だと結構多いから。だからそういったことをどうしていったら良いのかなっていうのは常々思っています。

 

C:グレズが言ったように、はっきりと断言する事は難しいよね。多分今タトゥ文化はすごい有名でもう既にピークに達している。タトゥ文化はファッショナブルになりすぎていて、フャッションは変化していくもので、だからタトゥーが人気を保てるかは分からないな。とりあえず言える事はテクノロジーは進化していて、その恩恵は受けていて…まとまらないな。どうなっていくかは分からないよ笑。

 

ー最後の質問ですが、今回作成したブーツをどういった方に履いてもらいたいですか?

 

G:それを楽しんでくれる人に履いてもらいたいな。シンプルにデザインが良いって思ってくれて履いてくれるのも嬉しいよ。なんにせよ、ベストな答えは、楽しんで履いてくれる人が手にしてくれたらいいな。純粋な気持ちだし感覚だよ。

 

O:ベストアンサー出ましたね笑。この三種って似合うにあわないってあると思うんですよね。だからこれを履いてすごくカッコいい人に履いてもらいたいですよね。もちろん気に入って買ってくれる人にも是非履いてほしいです。

 

C:難しいな笑。もちろん自分がデザインしたブーツを履いている人をみたらすごく嬉しいよ。まあほぼみんなと同じ答えだね笑。

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